ひとりのミュージシャンが引退しました
3月に、ひとりのミュージシャンが音楽活動から引退しました。
職業性ジストニアの症状が現れてしまったのです。
職業性ジストニアとは、ある特定の動作で身体が硬直して思うように動かなくなるという症状で、はっきりとした原因がわかっておらず治療法も確立されていません。
ミュージシャンの場合は、楽器が弾けなくなったり歌が歌えなくなったりします。
この症状に悩まされ続け引退を決意した彼は、
「武道館のステージに立つ」
というファンとの約束を守れなかったことを何度も謝っていました。
夢を途中で諦め音楽活動から引退するという決断は、とても勇気がいることだったと思います。
それでもきちんとけじめをつけることを選んだ彼の選択は、活動を支えてくれた人たちだけでなく、自分自身に対しても誠実に生きようとする気持ちのあらわれでもあるように感じました。
彼のこれからの人生を応援したいです。